流れる星は月に隠れ塔に消える

星は希望。月は幻惑。塔は破綻。

他人を求める

前回記事では自分の進学について書こうかという雰囲気出してたけど、時を経たらそんな気分ではなくなったのでまた別の話題。

 

 

この間、異性と二人でドライブに行った。

別にデートには当たらないと思う。

その異性には配偶者がいるし、その配偶者にも話を通してはいる。

その異性について好きか嫌いかと聞かれたら、ご飯を一緒に食べたらするくらいだし別に嫌いではないという回答になる。

普段、異性と接する時、自分の中で嫌われないかな?という思いがあったり、気を遣っていたり、自分が一歩引いている部分があるのだけれど、それがいいかどうかは別にして固定された相手がいる異性だと、その遠慮とかが失われて肩の力が抜け、別にそれで嫌われたり多少の迷惑は掛けてもいいかなとなる。たぶん普段は見栄を張っててそれがなくなるというだけなんでしょうけど。

 

閑話休題、ドライブに行く事になった経緯としては、自分がぽろっと行きたい所を言ったら、その異性も行きたい。

そしてそこは公共交通機関では行けないから車で行こう。ただそれだけ。

 

ただ行く前には考えないように(言わないように)していたけど、ドライブデートって言葉を聞くくらいデートの一種としては定番だよなっていう話。そしてそのデートは二人だけの密室空間が長時間続くからそこで話がないと気まずくなっちゃう中級者向けみたいなのを何かで目にした気がする。

 

自分としては一人でも行っちゃおうと思っていたところに、行きたいと言われたから拒まなかっただけであまり一人で行く事に抵抗感はなかった。

 

自分は話をする事が得意じゃないし、話がない無音空間でもあんまり何も思わないから、車の中で話題を提供する事なく、次々と話題を提供してくれる相手に話をほぼ広げられない浅い相槌を打っていた。

 

他人への興味が薄いからちょっと時が経ってその人の話が何だったかほとんど忘れているけれど、共通の知り合いであるその人の過去の交際者(この交際についても知っていたはずなのに話を出されるまで思い出せなかった)とかフェチズムとかにも話題が及んだ気がする。その時に自分は一人でもこのドライブをしてたというような事を言ってしまったら、邪魔した?と謝られかけてしまったので、本当にどちらでもいいという思いのフラットな感情でそんな事ないよ。と言った気がする。

 

本当はこの時話していた内容でもっと何か書きたいと思わせるものがあったような気がするのだけれども、書く前に忘れてしまったので記憶の底を揺蕩い続けるのだろう。

 

もともと感情が薄い自分はこのドライブ中に特別楽しいとか気分が高揚する事はなかったのだけれども、翌日、一人で出勤準備をしている時、とても気分が重かった。何がとはその時も具体的に表現出来なかったけれども昨日は一人で行かずにその人と行って楽しかったなという気持ちが渦巻いていた。

何をしたというわけでもない。ただ一緒に食事をして話に相槌を打ち続けていただけ。

最近は同性と泊まりで旅行に行ってもその後にこんな思いを抱かない。

 

 

自分から他人を誘うという積極性がないのに異性を求めているのか、ただ非日常の演出の為に他人を求めているだけで同性との旅行のように繰り返し、慣れれば何も思わなくなるのか。